<   2009年 06月 ( 7 )   > この月の画像一覧
我が家のブーツたち
気がつくと、今まで作って来たブーツ達がリペア間近になっていた

どれも気に入って良く履いているので、正直、どれを最初に直そうか考えていたらぎりぎりの状態になってしまっていた
c0175551_2226469.jpg


ヒールトップのゴムがあと2ミリくらい削れたら、その上の革のピースに当たってしまう状態
c0175551_22381872.jpg

こうなってくるとすぐにでも修理したい
ゴムだけで消耗を抑えることができれば、それこそゴム付きのピースに付け替えて、あっという間にすんでしまうし、低コストである

が、1枚上の革のピースに被害が及ぶとかなり面倒である

その理由、実は靴を作る場合、「消耗」することを前提として、リペア(修理)を意識した意匠が工程ごとに施されているのだが、それを超えて靴が傷んでしまうと大掛かりな修理になってしまいコストも大幅に増えてしまうのである

とくにアスファルトの地面と常に摩擦が起きている踵のゴムは、歩き方にもよるが、大抵の場合底面よりも先に消耗していく
おそらく、底面をひっぺがしての修理をする前に、1回は最低でもトップヒールを換えることになるだろう

当然、トップヒールをはったりはがしたり出来るよう、その手前のパーツには、残りのヒールピース達を固定する為の釘や、ネジといったものが打ち込まれているので、そこまで被害が及んだ時の修理の具合は容易に想像していただけると思う

また、たまに街なかで見かけるが、あまりに削れすぎたヒールで歩き続けると、気づかないうちに腰や膝に負担がかかりかねないので早めのメンテナンスをオススメしたい

話は変わって、このブログももう少しで1年が経とうとしています
先日、累積訪問人数が「10000人」を超えていてビックリ!

アクセスの方は遥かにそれを超えており、驚きと同時に、ありがたいことだなーと思いました

相変わらずのペースですがこれからも宜しくお願い致します

S


60.5
by kadohatsu | 2009-06-18 22:26 | cado.making | Comments(0)
Bespoke
先日の記事で取り上げていたU氏のビスポークの採寸を私の自宅で行った

彼の足はトラブル無く、久しぶりにしっかりした足を見たように思う

今回のデザインがボタンブーツということもあり、微調整も込めて何回かフィッティングを重ねなければならないことを了承いただいた

1ヶ月後のフィッティングに向けて明日から取りかかるとしよう

しかしながら寝ぐせがはずかしい
c0175551_011560.jpg
by kadohatsu | 2009-06-17 00:01 | cado.making | Comments(2)
打ち合わせ
c0175551_22363854.jpg


昨日は、沖縄料理のお店でbespokeの打ち合わせ(飲み会)Uさんごちそうさまでした!
こういった靴を作るためには、リラックスしながらじっくりしっかり話し合うことがポイントになってくる
特に作る側にとっては、少しでも多くの客観的イメージを引き出すことで、徐々にパズルの目を埋めることができる

量産化されてしまうと、こういった話し合いが省略されてしまいがちになる
私自身、人と話すことが好きなため、作り手と履き手の話し合いは靴を作る為の重要なプロセスだと思っている

「あのひとが作った靴」という概念で履いてもらえたらどんなにしあわせなことか…

インターネットが普及し、買いたいものがクリック一つで買える時代…
こんなあえてローカルな注文方法こそ、人として本当に充実して愉しむことが出来るのではないだろうかと思う

どれだけ忙しくなろうと、絶対に省略したくない大切な「工程」の一つである


いろいろ話している中で、少しずつカタチになってきたデザイン…

その中でも、メインのパーツとなるボタンの素材を作ってしまおうか、ということになり、素材は ”銀”に仮決定

話し合いも無事終了し、1週間後の採寸に向けていろいろと準備に取りかかる

「そういえば」と思い、以前使って密閉状態で保管していた(はずだった?)銀粘土を取り出…

c0175551_22363924.jpg

「……」


c0175551_22364279.jpg

無惨にも固まってしまっていた
どうやら「開封後は…」的なことが注意書きされている

もう一度濡らしたら柔らかくなるだろうか…
by kadohatsu | 2009-06-10 22:36 | cado.making | Comments(0)
夏用です!
ついに完成!
木型がなかなか抜けなかったため、相当焦ったが、なんとか抜くことが出来た
c0175551_175962.jpg

作っている最中から、仕上がりが気になっていたが、少しフェミニンっぽい意外はまあまあの出来である
c0175551_175999.jpg

今回は型押しの革を使用したこともあり、仕上げは「アニリンカーフクリーム」で栄養を与えるのみ
底面はアンティーク調にしようと思っていたら少し濃くあがってしまった
c0175551_175980.jpg

実際に履いてみた

c0175551_175983.jpg
結果は上々!履いた瞬間「プシュッ」という空気の抜ける音

ちょうどいい…夏に向けて白いパンツに合わせて履けたらいいなと思う
by kadohatsu | 2009-06-09 01:07 | cado.making | Comments(2)
色の具合
c0175551_16372918.jpg
by kadohatsu | 2009-06-08 16:37 | cado.making | Comments(0)
今日はここまで(眠い)
仕事から帰って夕食を済ませたら早速とりかかる…

今日はスーツを着て、ネクタイをしめて…
やはりなれていないせいか、帰ってきた時の疲れが工房にいるときのそれをはるかに上回っている

肉体的にはよっぽど普段のほうが体を動かしているのに、汗もかかないこんなちゃんとした格好をしたとたん、体が気張っているのか疲れがどっと…

当然、眠気も…

なんでなん?

でも、少しずつでも進めなければ…
んむむ〜
c0175551_23562684.jpg

61.5
by kadohatsu | 2009-06-05 23:56 | cado.making | Comments(0)
休み
いよいよヒール積み上げ

こういった手製の靴は4〜5ミリ厚の革の板を、水で濡らしてハンマー等で
たたきまくって固くしめる

通常ヒールのパーツはプレスしてあるのでその必要はないのだが、
なんとなくやらないと気が済まない

当然、家では出来ないので、仕事終わりに工房で…

今回は、自分の靴ということもあって、いろいろ実験を…

ヒールの接着を含め、現在では強力な接着剤があるので時代に逆行するかたちにはなるが、昔ながらの小麦粉が主原料という糊を使い、ヒールを積み上げてみた

当然、ぬるぬるしていて固定できないため、仮止めの釘を打ち、そのスキにペイス(木の釘)を打ち込む

難儀である…昔の職人はこの状況で手を速く動かせるということが信じられない!

苦労しながら積み上げ終え、糊が乾くまでに作業を終える…
この方法で実際に履いて、どのような結果が出るのかわからないが、
靴が出来上がるまでのプロセスとしてはなかなか面白いかな〜と思いつつ、
実用性との兼ね合いも含め、検証してみようと思う
c0175551_2064078.jpg
しかしながら、やはりこの手の靴はマッケイ製法のほうが合っているように思える
ただ、マッケイ製法の弱点はやはり修理である
底面の擦り減りでソール交換をする場合、中底が穴だらけになってしまう
そんなにしょっちゅう換えるものではないが、個人的にはもったいない感が強い

そのかわりマッケイ製法はソールの反り返りも良く、履き口の広いスリッポンタイプには向いている
また、ウエルトの厚み(約3ミリ)分がないのでソールを華奢に見せることが出来る

反対に、ウエルトが付くと少し靴の印象ががっしりしてしまう
かと言って、素材を薄くしすぎると様々な面で支障をきたしてしまう
また、ソールのカエリが固いのでこなれるまでに時間がかかるのがこの靴の場合弱点になる

この靴の場合、ピタピタに自分の足に合わせている為、がっしりした印象以外はクリア出来そうだが、なかなか制約が多く、改めて奥深さを感じる

61.5
by kadohatsu | 2009-06-03 20:06 | cado.making | Comments(0)