3月にあった友人の結婚式に作った、嫁さんと彼の靴、の彼のほう
一番いい時期の"Du puy"社製のBox calfを引っぱり出してきて使用したが、やっぱりすばらしいと思えるほどのキメの細かさと、なんとも言えない革の質である
この時期はいろいろとたて込んでいたこともあって、本当に幻覚が見えるんじゃないかというくらい眠ることが許されない日が続いた
そもそも仕事から帰ってとりかかるため、スタート時点で21時をまわっていた日もあった
ベベルウェストや、スキンステッチなど、手間のかかる意匠の無い靴だったこともあり、製作はスムーズに進んだが…それ以前に単純に時間がいっぱいいっぱいだった(泣)
出し縫いのみ機械を使用する九分仕立てを初めて採用してみたが、コレはコレできれいだなと思いつつ作業をすすめる
今回のウィールは「飾り」という意味で目を入れている
履き口はエラスティック(布ゴム)
甲部分にステッチと穴飾りをシンプルに
踵内側に(なかなか粋です)イニシャルメダリオン ”「K」”